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リチャード・クー氏は、野村総合研究所の主席研究員で信頼できる人気エコノミストとして知られています。野村に加わる前は、米連邦準備銀行ニューヨーク支部のエコノミストとして働いていたという経歴を持っています。

そんなクー氏が、2014年3月25日に発表した「Post-QE Forecast for Leading Economies:sunny, cloudy, or stormy?」(「主要経済におけるQE以後の経済予測)という最新の経済予測が、FabiusMaximus.comで取り上げられています

クー氏によれば、リーマンショック後の「嵐」は、過ぎ去ったものの、今後、「太陽」は、しばらく見えない「雲」の状態が続いていくとのことです。

クー氏によれば、現在、米連邦準備銀行は、「QEトラップ(QEの罠)」という現象に陥っているとのことです。

QEを行わなければ、経済回復には、より時間がかかったものの、一旦、始めたQEを終わらせるのは、難しい作業だと説明しています。

というのもQEを縮小するにあたって一定の長期金利の上昇が伴うことは、避けられないものの、金利上昇が激しかった場合、経済回復を止めてしまうためです。

そのため、現在の米連邦準備銀行では、長期金利の上昇をいかに最低限に食い止めていくのかが、最優先課題となっているとのことです。

また、金利引き上げは、2015年の春くらいになるのではないかとクー氏は、見ているようです。

金利の引き上げを行うのは、現在、稼働中のアセット・バイイング・プログラムが終焉してから「一定期間が経過してから」とイエレン氏が述べたのに対してより具体的な説明を求めたところ、「約6ヶ月」という返答が返ってきたためだとしています。

過去にクー氏が掲げたアメリカ経済に関する見通しは、振り返ってみると的を得ていたことも多く、参考になる(当たる確立の高い)経済学者だと言えます。
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