メレディス・ホイットニー

ウォール街で市場予測が的中するため「予言者」とも呼ばれているメレディス・ホイットニーの人気に陰りが出ているようです。

ホイットニーの最も有名な予測は、2007年にシティバンクが住宅ローン関連の問題を抱えているという指摘でした。

結果的にその後の金融危機でシティバンクは、大変な事になり、ホイットニーは、「当たるアナリスト」としての立ち位置を確率しました。

しかし、その後の「予言」は、パッとせず、特に2010年に「12ヶ月以内にアメリカ国内で50〜100の市や街が財政破綻に至し、数千億ドル(数十兆円)相当の損失となる」という大きな「予言」は、大きく外れ、期待値を下回る形となりました。


多少の時間差で今年に入りデトロイト市が、破綻しましたが、負債は、180億ドル(約1兆8,000億円)となっており、ウィットニーが公言していたような大規模な破綻ではなく、現時点での評価としては、2010年の予測は、過大な予測だったという事になります。

このように「外れ」が続いたという事もあり、ウィットニーの経営するメレディス・ホイットニー・アドバイザリーというリサーチ会社は、顧客や従業員離れが激しいという噂が流れています。

また、CNBCによれば、2013年8月28日には、メレディス・ホイットニー証券の登録を取り消すよう申請を既にしたようです。

次は、バミューダに登記をしたヘッジファンドを始めるようですが、アメリカのヘッジファンド業界の競争は、激しいので、その中で、勝ち残っていけるのかどうかは、未知数です。

投資の世界では、1度、かなりの「当たり」を出してもそれが、継続できるかどうかは別問題なので、その点は、注意が必要ですね。

有名な投資家の「見通し」でも外れる事が意外と多いので、第三者の意見に盲目的に従うのは、危険だと言えます。

また、有名な投資家のメディアでの発言は、必ずしも自らの実際のポジションを反映しているものでもなく、「新規の資金」を調達するための「宣伝(PR)」要素が強いので、この点も注意が必要だと言えます。

やはり、第三者の意見を参考意見として取り入れながらも自らが最終決定していく必要があります。

という事でホイットニーの人気は、今は、下降気味という状況ですが、今後、彼女が提示してきた予測に近い現実となった場合、「やっぱり彼女は、正しかった」と再度、スポットライトを浴びる事になるはずです。

今は、投資の巨人と言われている投資家でもどこかのタイミングで「全く当たらない」「もうダメなんじゃないか」と言われている期間はあったりするので、「勝ち馬」かどうかの判断を数年単位で判断していくのは、なかなか難しいというのが、投資の世界の本音だと言えます。


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