Glenn Greenwald

出典:Wikimedia-Commons

世界的に有名なオークションサイト、eBay(イーベイ)の創業者であるピエール・オミダイア氏と米国NSAの内部情報をスクープした新鋭ジャーナリスト、グレン・グリーンウォルド氏が取り組んでいる新しいニュースサイト、「ザ・インターセプト」(The Intercept)が正式にリリースされました。

NSA(National Security Agency)は、米国政府機関ですが、法廷の正式な許可無しにグーグルやヤフーのケーブルをハックし、アメリカ人のコミュニケーションやドイツのメルケル首相等を監視していた事で問題視されています。

その事を当時英ガーディアンで働いていたグリーンウォルド氏にリークしたエドワード・スノーデン氏は、米国国民からは、ヒーロー扱いをされているものの、米国政府からは、170万件のファイルを無断ダウンロードした米国史上最大の機密情報漏洩を犯した国家反逆者として責任を追求されています。

今後、「ザ・インターセプト」では、総合ニュースサイトとしてビジネスやエンターテインメント等の幅広いトピックを扱っていくようですが、最初の投稿は、NSA関連のものでした。

内容としては、NSAの「暗殺プログラム」(テロリストの暗殺を推進するプロジェクト)において、関係のない第三者がかなりの数で巻き込まれている、ということをNSAと仕事をしてきた元ドローンのオペレーターからの情報提供を元に展開しています。

The NSA’s Secret Role in the U.S. Assassination Program

https://firstlook.org/theintercept/article/2014/02/10/the-nsas-secret-role/

(以下、メモ)

●NSAでは、多くの場合、携帯のSIMのロケーションから人物を特定しており、その詳細を現場で確認しないまま、CIAや米軍が、携帯の所在地情報を下に攻撃を開始することが多々ある。


●しかし、ターゲットとなるテロリスト側もNSAのオペレーションフローを把握し、SIMを仲間内で交換したり、自らのアイデンティティーと関連したSIMを16枚保有する等、さまざまな対策を取ってきているため、攻撃時にターゲット以外の人物を攻撃してしまうこともある。

●中には、自らがターゲットとなっている事を知らずに家族に携帯電話を貸したりし、結果的に家族が犠牲になってしまうケースもある。

●調査報道局(The Bureau of Investigative Journalism)によれば、オバマ政権下のエア・ストライク攻撃でパキスタン、イエメン、ソマリア等では、少なく見積もっても最低273人以上の民間人が犠牲になっている。

●「攻撃や家宅捜査があった場合、そこに携帯があるのは、確か。でも、それが、誰の手元にあるのかまではわからない。もちろん、前提としては、悪い敵が持っているということになっているが、実際のところは、グレーゾーンとなっている。」

●「攻撃対象となった人たちは、テロリストだったかもしれないし、テロリスト当人の行動とは関係のない家族だったかもしれない。」

(以上、メモ)


このような暗殺プログラムが、実在していて、罪のない被害者を出しているというのは、想像しがたいものがあります。しかしながら、おそらく事実なのでしょう。

日本にもさまざまな課題がありますが、改めて平和と安全が長い間続いた事に感謝をしつつ、こういった現実の上に世界平和が維持されている、という事も忘れないようにしたいですね。