サザビーズ本部、ニューヨーク

サザビーズ本部、ニューヨーク

出典:Wikimedia-Commons

美術品のオークション事業を手がけるサザビーズの発行済株式の9.53%を取得し、大株主となったヘッジファンド、サード・ポイントが、三人の取締役の新任をサザビーズ社に要請しました。

三人の取締役の内訳は、サード・ポイントのCEOであり「モノ言う株主」として有名なダニエル・ローブ氏、企業再生を手がけるMAEVAグループの会長兼CEOであるハリー・ウィルソン氏、パリに拠点を置く宝石商、ハウス・オブ・アレクサンドレ・レザ(House of Alexandre Reza)の代表兼リード・デザイナーのオリビエール・レザ(Olivier Reza)氏です。


既存の取締役の12人中5人の任期は、9年以上となっており、全体の3/4は、最低7年以上在籍しているということや2013年10月に取締役会決議によりポインズンピルが導入されたことからも現行取締役会には、変わる意思がないと見ており、新しいメンバーが必要だと判断した模様です。

Third Point

サード・ポイントの意向としては、今後、コストカットをさらに進め、サザビーズブランドを活用し、世界のアート市場でのシェアを高めていくことだとしています。

また、それを実現していくためにインターネット上でプライベート・アート・セールスを進めていくべきだとしています。

サード・ポイントのようなアクティビスト系ヘッジファンドは、「禿鷹ファンド」と批判され、嫌われる傾向がありますが、成長が停滞している会社にとっては、良い起爆剤となることもあります。

米国ヤフーは、サード・ポイントによる介入で短期間で再浮上した会社の1つですが、長い間停滞してしまったた会社を再度、成長軌道にのせるには、外部からの強い圧力が、有効であることもある一例だと言えます。

今回の件で、サード・ポイントとサザビーズ取締役は、表向きにも対立することになりましたが、今後、どのような展開になるのか、注目が集まります。


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