Urban Outfitters

出典:Wikimedia-Commons

全米でアパレルの小売事業を展開するアーバン・アウトフィッターズが、第三四半期の決算を公開しました。

アーバン・アウトフィッターズは、アメリカの高校生や大学生を中心に人気を博しているカジュアルウェアです。

2012年第三四半期 売上高6億9,289万ドル(約692億8,900万円)

          純利益5,952万ドル(約59億5,200万円)

          EPS0.40ドル(約40円)

2013年第三四半期 売上高7億7,405万ドル(約774億500万円)

          純利益7,026万ドル(約70億2,600万円)

          EPS0.47ドル(約47円)

と売上高・純利益・EPS共に順調に推移している好決算となっています。


アーバン・アウトフィッターズは、「Urban Outfitters」の他に

●Anthropologie

●Free People

●Terrain

●BHLDN

も手がけており、合計で5つのブランドを運営していますが、中でも「Anthropologie」と「Free People」の成長が際立っている状態です。

2013年には、合計26店舗を新規オープンさせていますが、内訳は、

●Urban Outfitters  11店舗(計225店舗をアメリカ、カナダ、ヨーロッパで展開)

●Free People 9店舗(計185店舗をアメリカ、カナダ、ヨーロッパで展開)

●Anthropologie 6店舗(計86店舗をアメリカ、カナダで展開)

と上記3ブランドに経営資源を集中している事がよくわかります。

アーバン・アウトフィッターズの過去の決算を見てみると売上高・純利益共に概ね順調に推移している事がわかります。

2006年 売上高10.92億ドル 純利益1.3億ドル

2007年 売上高12.24億ドル 純利益1.16億ドル

2008年 売上高15.07億ドル 純利益1.6億ドル

2009年 売上高18.35億ドル 純利益1.99億ドル

2010年 売上高19.38億ドル 純利益2.20億ドル

2011年 売上高22.74億ドル 純利益2.73億ドル

2012年 売上高24.74億ドル 純利益1.85億ドル

2013年 売上高27.95億ドル 純利益2.37億ドル(同社は、1月末決算)

こういった安定した経営結果を残せている背景として、創業者であるリチャード・ヘイン氏の堅実さが、企業全体に波及しているのかもしれません。

ヘイン氏の基本給は、年5,000ドル(約50万円)に設定しており、他のストックオプションでの対価28,272ドルを含めても2013年度のCEOの年収は、33,273ドル(約333万円)となっています。

ヘイン氏は、大株主としての配当収入もあるはずですが、配当収入は、会社の決算が好調で始めて発生する「成果報酬」である事が多いので、会社の利益が増えない限り自らも潤わないという仕組みを導入したという事になります。

アメリカでは、会社の業績が悪くてもCEOの基本給が、数百万ドルというおかしな企業も中には、あったりしますが、株主の心情に配慮した堅実で信頼できる経営者が率いる組織は、世界どこでも順調に成長しているものですね。


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