オバマ大統領

下院の通過を懸念されていた上院からの法案ですが、必要とされていた216票を超え、285対144票で無事、下院を通過しました。

ジム・ロジャーズが予見していた通り、最後の最後での合意形成となりました。

今回の上院からの法案では、下院の共和党の要求は、ほとんど反映されておらず、結果的に今回の債務上限引き上げ問題や政府シャットダウン騒動では、下院の共和党の「敗北」という結果となりました。

実際、下院の共和党員の多くは、2週間も政府を閉鎖して交渉したものの結果的に何も得られなかったと感じているようです。


逆に今回のやり取りでの「勝者」は、終始一貫して「一旦自ら可決した法案を覆そうとする輩(下院の共和党)とは交渉しない」という姿勢を貫いたオバマ大統領だと言えます。

政府シャットダウンやデフォルト危機が近づく中、オバマ大統領には、政治的プレッシャーを前に下院の共和党員の要求に歩み寄るという選択肢もありましたが、自らの信念を貫き、最終的に下院の共和党が譲歩する事になりました。

下院の共和党の要求に応じる形で妥協すれば、次回は、さらに難しい要求を突きつけられる事になる、という事をオバマ大統領は、懸念していたようです。

今回は、期限ギリギリのタイミングで債務上限引き上げが確定となりましたが、2014年2月7日までの話であり、予算案に関しても2014年1月15日までの話となります。

このため数ヶ月後には、同じ交渉を経る必要があり、今回の合意形成は、あくまでも「一時的な短期処方箋」にしか過ぎないと言えます。


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