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「ちょい悪」ないメージ強い独立系メディアを経営するヴァイス・ドットコムの創業者兼代表取締役であるスミス氏は、同社が上場した場合の企業価値は、ツイッターの289億ドル(約2兆8,900億円)と変わらない、とブルームバーグTVのインタビューで述べています。

ヴァイス・ドットコムは、中央アフリカの内部紛争やブラジルにあるヘビだらけの孤島等を記事として取り挙げる「パンク色」の強いインターネット・メディアです。

読者層は、主に北米ですが、現在、世界35カ国にオフィスを設けています。

もともと1994年に雑誌として始まったという沿革ですが、雑誌の方は、100万人の読者を獲得するのに10年間かかったところ、ヴァイス・ドットコムは、わずか1年間で月間1,000万ページビューに達する急成長を遂げたとのことです。

ヴァイス・ドットコムへの訪問者は、2013年末の時点で月750万人となっており、「濃い記事」を中心に構成される「男性メディア」としては、非常に大きな規模となっています。

2012年度の売上高は、1.75億ドル(約175億円)だったとのことですが、2016年には、売上高10億ドル(約1,000億円)を目指し、利益率も既存の34%から50%に引き上げていくとのことです。

また、成長資金として7,000万ドル(約70億円)を「メディア王」として知られるルーパート・マードック氏が所有する21世紀センチュリー・フォックスから14億ドル(約1,400億円)の評価額で調達しています(もしもスミス氏の言うように同社の上場時の評価額が、289億ドルになるようであれば、マードック氏の投資は、20倍以上のリターンを生むことになります。)。

消費者の関心が、テレビや雑誌のオールド・メディアからインターネットへシフトしていくのが完了するまでの「移行期間」の間は、ヴァイス・ドットコムのような「万人には、受入れられないけれど、濃い読者層の支持を得やすいインターネット・メディア」の未来は、明るい状態がしばらく続きそうです。

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