ウォルマート

世界最大の小売業者であるウォルマートのCEOの交代が発表されました

現行CEOのマイク・デューク(Mike Duke、63歳)が退任し、ダグ・マクミロン(Doug McMillon、47歳)が2014年2月1日から新規就任する事になります。

ウォルマートは、創業者であるサム・ウォルトンが、1992年に亡くなってからも創業家であるウォルトン家が大株主として会社経営に関与する事で成長し続け、世界最大の小売業者へと成長しました。

しかし、その成長に限りが見え始めたのが、この1年間でした。


2013年11月14日に発表された第三四半期決算では、第三四半期の売上高の成長率は、昨年対比1.6%と成長スピードが、鈍化していました。

また、小売業では、既存店の売上高が、重要な経営指標となっていますが、2013年の最初の39週間の昨年対比既存店売上高成長率は、-0.5%となっており、既存店の売上高に陰りが見え始めていました。

2012年には、既存店の昨年対比売上高成長率は、最初の39週間で+2.5%だったので、2013年に入り、急下降した事がわかります。

このような危険信号が表面化し、早速、人事での交代に至ったものだと思われます。

こういった判断が早いのは、流石ウォルマートですね。

退任予定のデューク氏は、今後は、新CEOへのアドバイザーとして一年間指導をしていく事になっているそうですが、話題になっているのは、デューク氏の退職金が、1億1,316万ドル(約113.16億円)だったという事です。

NerdWalletによれば、デューク氏の退職金は、平均的なウォルマートのマネージャー職の社員の退職金の305倍となっていると指摘しています。

確かに大きな退職金ですが、ウォルマートのような世界一の小売業の最高経営責任者を務めるという事には、大きな責任が伴うものです。

ウォルマートの会社としての価値は、現時点で約2,388.5億ドル(約23.885兆円)ですが、CEOが、120%の力を発揮する事で世界中にいる従業員が感化され、結果的に1%でも会社の価値が上がれば、2,388億円以上の価値が生まれると考えられます。

その中心的な役割を担うのが、CEOであるという事を考えると大きな退職金も巨大な組織を動かしていくためには、妥当だとも考えられたりしますね。

こういった人事査定には、正解がないものですが、取急ぎ、大役を終えたデューク氏には、エールを送りたいですね。

また、新規就任予定のマクミロン氏には、ウォルマートの既存店売上高をプラス転換させる事を始めとして、今後もアメリカの小売業のシンボル的存在でもある同社を発展させていって欲しいですね。


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