Bill Gates

ファミリーオフィスというのは、大企業の創業一族のために資産の管理や運用を行う事を目的とし設立される会社です。普通の生活を営む我々には直接縁がなくてもこういう世界もあるというのは、面白いですね。

Family Investment Offices: When Do They Make Sense?

http://www.thefinancialist.com/family-investment-offices-when-do-they-make-sense-bill-woodson/

ビルゲイツやマイケルデルは、ファミリーオフィスを設けていると言われているが、実際にファミリーオフィスを設けるのは、いつ頃からが妥当なのか?

クレディスイスのファミリー資産管理事業部のマネージングディレクターであるビルウッドソン氏によるとファミリーオフィスというのは、超富裕層の社会貢献ニーズや相続ニーズ等さまざまなニーズに対応できる存在だと言う。

ただ、投資のアドバイスに関しては、銀行や投資系コンサルタントに完全外注するファミリーもいれば特定のアセットクラスの投資のみ自ら管理し、残りは外注する場合もある。

もちろん中には、すべてを自ら管理するファミリーもある。そのためには、経験豊富な投資責任者が、専門性を持った外部組織や資本市場へアクセスしてくれる外部組織と連携していく必要があるとウッドソン氏は、言う。

例えば、ビルゲイツ氏は、Cascade Investmentを自ら保有するマイクロソフト関連資産を管理するために設立した。デル氏は、MSD Capitalを設立している。

マイケルデル

ファミリーの保有する純資産がファミリーオフィスの妥当性を決めるポイントとなる。

純資産が、10億ドル(約1,000億円)以上のファミリーであれば、トップクラスの投資責任者を採用することができるので、「ファミリーオフィスを設けるのは、妥当だと言える」とウッドソン氏は言う。

5億ドル(約500億円)から10億ドル(約1,000億円)の純資産を有するファミリーの場合、よりコストパフォーマンスに重点を置いて判断をしていかなければならない、とのことです。

そして、純資産5億ドル(約500億円)以下となると「うまくまわすのは難しい」とのこと。億単位でトップクラスの投資責任者を採用したり投資やバックオフィスのテクノロジーを用意するのは難しいとウッドソン氏は、言う。

「ファミリーオフィスでCIO(投資責任者)を採用する際には、彼らは、採用活動でクレディスイスやその他組織が求める才能と同じ才能を求め競合するということになります。」ウッドソン氏は言います。「彼らは、物凄い高給取りで、雇われている組織の代表者よりも年収が高いことはしばしばあります。」

Wharton Global Family Allianceによる極秘のファミリーオフィスに関する調査によると

■5億ドル(約500億円)以下の純資産規模のファミリーオフィスが、37%

■10億ドル(約1,000億円)以上のファミリーオフィスは、42%

■ファミリーオフィスは、ビリオネア(純資産10億ドル以上)の資産の45%を管理し、ミリオネア(純資産10億ドル以下)の資産の66%を管理していました。

■ビリオネアのファミリーオフィスの方が、ミリオネアのファミリーオフィスよりもパフォーマンスは、高かった。

という事がわかりました。

つまり、資産規模が大きい方が良い投資結果を得やすいという実績がるようです。

また、Wharton Global Family Allianceによるとファミリーオフィスは、創業した事業に財産がある状態よりも創業事業の持分は売却していた方が高いパフォーマンスを発揮するとの事です。

大きな傾向としては、オーナーやその子息が健在の場合、ファミリーオフィスに求めるのは、創業した事業(ファミリービジネス)をファイナンスしながら利益の最大化を計る事が多いのに対して、その次の世代になると事業の売却等を経て現金化が進み、純粋な投資活動に入れるとの事です。

そして、純粋な投資活動を行う組織としてファミリービジネスを位置づけた方がパフォーマンスは良くなるとのことです。

さらに、書類管理や投資判断のプロセスや採用プロセス等の透明化、制度化が進んでおり良い管理体制が準備されているファミリーオフィスのパフォーマンスは高い傾向にあるとのことです。