Zulily

子供向けアパレルや育児グッズをインターネットで販売しているフラッシュセールスサイトのZulilyが、NASDAQに上場しました。

IPOでZulilyは、1,150万株を22ドルで売出し、26億ドル(約2,600億円)のバリュエーションで2億5,300万ドル(約253億円)を調達しました。

その内、1億4,030万ドル(約140.3億円)が事業資金となり、残りは、既存株主の売出分となります。


株主の中には、スターバックスの代表取締役であるハワード・シュルツCEOが経営するVC、マベロンも含まれています。

マベロン社の持分は、IPO後で24,606,829株、全体の22%となります。また、マベロンの共同設立者であるダン・レビタンが、個人名義に別途、IPO後で24,606,829株、全体の22%を保有しています。

マベロン関係者の保有割合は、計44%となるので、マベロンとの距離は、かなり近いと言えます。

Zulilyは、2009年に設立されているので、わずか4年間で上場した事になります。

Blue Nile(ブルーナイル)という米国最大のジュエリー通販会社を育て挙げてきたマーク・ベードン(Mark Vadon)が共同設立者として参画していたという事が急成長の秘密かもしれません。

過去3期の実績を見てみると成長の軌跡が読み取れます:

●2010年 売上高1,837万ドル(約18.37億円)

粗利580万ドル(約5.8億円)

純利益−700万ドル(約−7億円)

フリーキャッシュフロー −116万ドル(約−1億1,600万円)

●2011年 売上高1億4,255万ドル(約142.55億円)

粗利3,760万ドル(約37.6億円)

純利益−1,131万ドル(約−11.31億円)

フリーキャッシュフロー 375万ドル(約+3億7,500万円)

●2012年 売上高3億3,124万ドル (約331.24億円)

粗利9,030万ドル(約90.3億円)

純利益−1,034万ドル(約−10.34億円)

フリーキャッシュフロー 843万ドル(約+8億4,300万円)

とわずか2年間で売上高は、20倍近くになっている事がわかります。

現時点で、2012年末までのPLは、赤字になっていますが、26億ドル(約2,600億円)の評価で売出が決まった理由として考えられるのは、

●フリーキャッシュフローが黒字化していること

●2013年1月〜9月のPLでは、純利益155,000ドル(約1,550万円)と微弱ながら黒字を計上しており、この先の黒字化は問題ないだろう、と思わせてくれる点

●子供向けアパレルというジャンルのフラッシュセールスサイトとしては、No.1

●株主・経営陣が、経験豊富で信頼できる点

等が総合的に評価された、と考えられます。

ちなみに経営陣の持分は、共同設立者のマーク・ベートンが、35,458,075株で31.4%、もう1人の共同設立者ダレル・カバーンズが、24,961,953株で21.6%となっています。現経営陣で約52.0%を保有している事になります。

目論見書の詳細は、こちらから見れます。

かなり長いですが、ご興味ある方は、是非。


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