Dilma Rousseffブラジル大統領

Dilma Rousseffブラジル大統領

ロイターによるとブラジルのニュース局が、米国NSAが、ブラジルのルセフ首相及びメキシコのニエト首相のメールや電話を監視していたことを報道し、ブラジルでは、騒ぎになっています。

ブラジル政府は、エドワード・スノーデン氏がリークしたNSAによるスパイ活動の対象にブラジルの首相も入っていたことに対する説明を米国政府に要請しています。

NSA監視システムの対象になっていたということが判明した場合、ブラジルと米国との関係悪化は、避けられなそうです。


エドワード・スノーデン氏は、元米国CIAの諜報活動員でしたが、米国NSAの監視システムの存在を英国ガーディアン誌に内部告発した事で世界的に有名になりました。

結果的に彼自身は、ロシアへ期間限定で政治亡命することになりましたが、ロシアが亡命を承認したためオバマは、プーチン大統領との会談をキャンセルする等、米露の対立構造を深めています。

また、エドワード・スノーデン氏が利用していたメールサービス、Lavabit.comが突然、閉鎖されるという事態も発生しており、米国政府による圧力が本格的だという事が伺えます。

また、エドワード・スノーデン氏がNSAに関する情報をリークした英国ガーディアン誌に保管されていたエドワード・スノーデン絡みの資料がすべて没収され、報道した新聞記者の相棒が空港が拘束され所持品を没収されるといった事態も発生していたりします。

今回のブラジル首相のメールや電話の監視疑惑も今後、証拠が出てくるような事があれば、米国とブラジルの関係も悪化していく可能性が高いと言えます。

このように米国政府は、明るみに出ては、世論の批判対象となりうる「極秘プロジェクト」を進めてきたと言えますが、エドワード・スノーデン氏という元一政府職員が、「覚悟」を決めた結果、世界中で批判が強まっており、さまざまな事態へと発展していると言えます。

通常の「内部告発」では、「金銭的報酬」も大きなメリットとなっていたりしますが、エドワード・スノーデン事件に関しては、そのような隠れた対価もなく、純粋な社会正義で動いていたと思われる点が、ユニークだと言えます。

もちろん、最終的には、エドワード・スノーデン事件は、忘れられていき、米国NSAのプロジェクトは、拡大していき、世界中の要人たちは、米国NSAの監視下に置かれる可能性が高いと思われます。

それでも、一政府職員が「覚悟」を決めた結果、世界政治に影響を与えているのは、事実なので、祖国から反逆者扱いをされ、決してハッピーエンドを迎えられない生き方なのでオススメはできないですが、理念に矛盾のない「筋の通った生き方」だとは言えるかもしれません。


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