金持ち父さん貧乏父さん

「金持ち父さん、貧乏父さん」の世界的ベストエラー作家として有名なロバート・キヨサキは、南アフリカでの講演で現在の世界経済情勢について知りたいのであれば、隣国であるジンバブエの経済情勢について学ぶと良いと話しています。

「量的緩和」という名の下、紙幣を刷り続けている世界各国の中央銀行の行方を理解したいのであれば、世界一紙幣を刷りハイパーインフレになったジンバブエという極端な事例について学ぶのが早いという事です。

そして、ジンバブエのハイパーインフレを生き抜いたカップル3組の話を紹介しています。このカップルの話が面白いので紹介したいと思います。

ジンバブエドル対米ドルの為替レートの推移。

ジンバブエドル対米ドルの為替レートの推移。

■普通に働いていた平凡なカップルの話

1組は、仕事は続け、経済情勢が好転するのを待っていたところある日突然、ジンバブエ・ドルの価値が暴落し、猛烈なインフレに教われました。

賃金も上がったものの生活は苦しく、すぐに貯金も底をついてしまいました。

そして、ジンバブエを車でほとんど何も持たずに出国することになりました。

過去に戻って違う選択をできるのであれば、ジンバブエで南アフリカ向けの輸出事業を始めていたとの事です。そうすることで南アフリカに銀行口座と南アフリカの通貨を保有できたとのことでした。

ジンバブエの首都ハラレ

ジンバブエの首都ハラレ

■無借金で貯蓄上手だったカップルの話

もう1組のジンバブエを脱出したカップルは、貯金もしていてジンバブエの通貨価値が下落する中でも住宅ローンやその他負債も全て返済し終っていたそうです。

振り返ってると貯金はせずにもっと借入をし、通貨価値が減っていく中安くなったジンバブエドルで返済をしていけば良かったと言っているそうです。

しかし、彼らは仕事がなくなるまでジンバブエで働き続け、現在は、ほぼ価値がなくなった20万ジンバブエドルの自宅を置いて南アフリカに行く事になりました。

ロバート・ムガベ大統領

ロバート・ムガベ大統領

■先見性を持って自らチャンスを追求し、長期投資に取り組んでいるフィナンシャルIQの高いカップルの話

最後のカップルは、現在でもまだジンバブエに住んでいます。ジンバブエ経済の先行きに不安を感じた直後に彼らは、南アフリカで事業を始め、利益をジンバブエの実物資産に投資をしています。今後、ムガベ大統領が退任し、政治体制が回復すれば、経済も回復し、資産価値も大幅に見直されるだろうと考えているようです。

以上、ジンバブエのハイパーインフレを経験した3つのカップルの経験談となります。

ハイパーインフレ下においては、「普通のカップル」や「貯蓄上手なカップル」は、損をし、「ファイナンシャルIQの高かったカップル」が上手くやりくりをしているというお話でした。


今後、先進国でジンバブエのような年600%以上の物価上昇といったハイパーインフレが起こる事は考えづらいと言えますが、ハイパーインフレよりもマイルドな形で国が国民の金融資産を実質的に政府が奪っていくという事は、十分、考えられます。

今や日本政府も米国政府も自国の財政・債務問題で悩んでおり、「増税」や「インフレ」や「マイナス金利」といった形で少しずつ国民の負担を増やしていかざるを得ない状態に迫られていると言えます。

そういった状況で損をするのは、ジンバブエと同じく「普通に働いている平凡なカップル」「無借金で貯金上手のカップル」だと言えそうです。

一方、「フィナンシャルIQの高いカップル」に関しては、ハイパーインフレ下のジンバブエでも繁栄していたくらいなので、どんな国の経済情勢でも上手くやっていけそうです。

かつてない程、個々が「お金」や「経済」に関して学び、「フィナンシャルIQ」を高めていくのが重要な時代になってきていると言えます。


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